緩和ケア病棟から…

人類が地球上に生まれて何十万年と生死を繰り返しているのに、

どうして人は死に対して恐れ、悲しむことから解き放たれないのだろう…。

 

母が緩和ケア病棟に入院し2週間を迎えました。

 

長い闘病生活の中で、いつかここにお世話になる時が来ると

覚悟をしていたその時が現実になりました。

 

長い長い9年間…。

 

祈る様な思いの9年間でした。

 

年単位の命が、月単位へと変わり、今は1日1日をまるで

ろうそくの灯を見つめる様な思いで過ごしています。

 

言葉にし尽せない様々な思いが胸を行き来します。

 

赤ちゃんとして生まれて肉体に馴染んでいく時と同じ様に、

徐々に肉体を脱ぎ捨てて魂へと還っていくのですね…

 

今は語りつくせぬ事がいっぱいありますが、

残されたわずかな時間を大切に過ごしたいと思います。


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